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2006年8月16日 (水)

渡嘉敷島

 こんにちは、夏本番さーちーです。
 終戦記念日の今日は、本島から「フェリーけらま」で1時間10分(高速艇だと35分)、慶良間諸島の中の「渡嘉敷島(とかしきじま)」です~。
 日帰り圏内の「慶良間諸島」は、米軍が沖縄島上陸前に艦隊停泊地とするために占領し、色々な悲劇があったところですが、今はすっかりダイビングのメッカ。冬のホエール・ウォッチングでも有名ですね。Photo_89 今日も、船は満席でした。

Photo_88
  というか、朝一番早い9時の高速艇(マリンライナーとかしき)に乗ろうと行ったら、もうすでに予約で一杯・・。しかも、一番遅い夕方5時の高速艇ももう予約で一杯!(さすがに夏場に無謀だったか。計画的な皆さんは事前に予約しましょうね~)。
 でも、フェリー(朝一が10時、帰りが4時)は、その分お値段が安くて往復2800円なので(高速艇だと往復4200円)、これはこれでまあいいかと気を取り直して出発です~。

 フェリーは、久米島に行ったときのものより大きくて、クーラーも効いてます。船内では、テレビで甲子園中継中。甲子園3連覇を目指す駒大苫小牧が9回裏で大逆転勝ちする場面に、思わず感嘆の声があがる船内。日本の反対の端の高校を、沖縄の人も応援してるのって、何かイイですね。少し一体感をもって盛り上がりつつ、今回はさーちーもお魚のお世話にならずに(笑)、到着です。 

 意外にも、渡嘉敷島の第1印象は、「山」Photo_90

港からすぐ山がそそり立っている感じです。港は島の東側なので、有名ビーチの阿波連(あはれん)ビーチへは、この山を超えて西側へと行かなきゃです。Photo_91
 バスは、ビーチ付近の民宿やお店が出してて、片道250円。お店側の狙いは、ビーチ側に着いた後のシャワー(代金400円)とかも、各お店のものを利用して欲しいということのようで、狙いどおり(笑)シャワー代400円を先払いです(でも結局、シャワーは大混雑でした。)。

 お昼ご飯は、たくさんの客引きに誘われましたが、結局、阿波連小学校 の先のちょっと離れたところにある、「シーフレンド」さんで、野菜そば鶏唐揚げ定食食べましたが(なんと、とっても大食いさーちー。)、意外に美味しくてびっくりしました。びっくりして写真撮り忘れです。野菜そばはかの有名な「我部祖可(やぶそか)そば」に似ている味でとっても濃厚でした。唐揚げはとっても肉が大きくてジューシーでした。いやあ普通のメニューなんだけど、こんな遠くの離島で意表をついて?美味しいものが出てきたのでびっくりなのですよ(他の島での食事が美味しくなかったってわけではないけど・・・)。

 まあ、食事の話はよいとして、阿波連のビーチは、白砂で海岸沿いが長いのが特徴です。向こう端に「トンネル岩」という大きな岩が見えます~。

Photo_92 黒島とかと異なり、入ってすぐに深くなってて、シュノーケリングに最適というのも納得。ただ、残念だったのは、台風10号が接近中ということの影響なのか、波がけっこうあって、浜に近い水の中は真っ白になってて視界が悪いこと。あと、さんごは白い枝サンゴが主で、あと青い枝サンゴもちょっとありました。
 それでも沖の方まで泳ぐと、ソフトコーラルの中を出入りするカクレクマノミ(いやあ、隠れてないで、堂々と泳いでいたクマノミも見た。)、白線が1本しかないハマクマノミ、長いアンテナみたいにツノの部分をひらひらさせて泳ぐツノダシ、いつも夫婦一緒のチョウチョウウオ(チョウチョウウオ系は何種類も見たぞ。)など、おなじみの面々が見れました。あ、今回は初めてハリセンボンみたいのも見ました。ちなみにウミヘビみたいの長いひも状のもいたぞ。

 ただ、最後の方はシュノーケリング中にさーちーの右足の人差指と中指が硬直してつってしまいました。しかも、それぞれの指が逆の方向にそってるし。おいおい・・。緊急事態のさーちーは右のフィンを脱いで、波に揺り戻されながらも、頑張って片足で帰って浜に戻ってきましたよ。それにしても、足ってなんでつるの?つったときはどうすればよいの?さーちーとうとう老化が始まったか! 

 Photo_93 今日最後の発見は、出発直前に島の全体案内を見ていたとき。何と、さーちーの大好きな作家である灰谷健次郎さんが渡嘉敷島に住んでいるらしい!灰谷作品の中にでてくる伸び伸びとした優しい子供達、確かに、てぃだ(太陽)と海がまぶしいこの島になら、いそうだなあと納得しました。

 とにもかくにも、明日は、八重山商工頑張れ!
  さーちーも、野望達成まであと32島、頑張るぞ!

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2006年8月14日 (月)

エイサー(番外編)

さてさーちー番外編。「けんぞうファクトリー」さんの可愛いイラストをお借りしての、アニメバージョン(笑)です。

今回は、沖縄の旧盆のお話です~。

今年の8月8日は、沖縄の旧盆3日間の最終日、「ううくい(「御送り」)」でした。
 旧盆は、8月6日の「うんけー」から始まります。この日にご先祖様をお迎えし、3日間おうちで霊と過ごした後、3日目の「ううくい」に霊が帰っていくわけです(この日は、家のお玄関で男性陣だけで送り出すらしい。)。
 
 そして、沖縄のお盆を語る上では欠かせないのが、「エイサー」です!

「エイサー」

 聞き慣れないコトバですが、8月6日から8日の間、夜6時すぎくらいになると、家の外から、太鼓と三線と歌声と威勢のいいかけ声が、どこからともなく次第に近づいてきたり、いきなり窓の外で始まるのが聞こえてきます(そして夜12時くらいまで、思い出したように時間を置きながら、続きます。)。

Zikata1 そのリズム感と威勢の良さは、家でテレビを見ていても、何かこう、つい「来た~!」と外に駆け出したくなってしまいます。
 すると、ほら~、いた~(笑)。

 道の脇には、同じようにそれぞれの家から駆け出してきた子供達や家族連れが(夜中でも余裕で小学生低学年以下の子供達も見に来ている。)。音楽に連れられて、子供達が家から出てきて集まるなんて、「ハーメルンの笛吹き」みたいです(笑)。

(↑「地謡(じかた)」さんはエイサー隊の大黒柱) 

Eisa3 Oodaiko Shimedaiko そして、その人達の目線の先を見ると・・路上では、2、30人の黒・黄・紫の装束に身を包んだ青年たち(高校生くらいから20台半ばくらいまで?)が、「○○青年会」というのぼりを掲げ、各自大小の手持ち太鼓をたたきながら、全員でタイミングを併せて、至近距離で、足を大きく振り上げながら同時に回転したりして、脇に停まって小型トラックの上から大きなスピーカーで勢い良く流れる演奏にあわせて踊っています。

 (↑左から順に、パーランクー、大太鼓、締太鼓の皆さん)

 これが何かリズムが良くってこっちも体が動きだすっていうか、歯切れのいいバシッとそろった踊りが、見てて気持ちがいいっていうか。

Teodori

そして、その横では20人くらいの少女たちが、膝丈くらいの短い黄色い着物を着て(←イラストの衣装は青いけど・・。笑)、縦列を組んで、男性人とは対照的に控えめな動きで踊ってます(少しパラパラっぽい?)。

Chondara1

よくよく見ると、他にも、「チョンダラー」と呼ばれる人(←顔は白塗り)がサーカスのピエロみたいなひょうきんな動きで、観客の誘導をしたり、踊り手さんを仕切ったりしてます(陰のリーダーらしい)。

  「エイサー」は内地の盆踊りに(趣旨が)似てるって言われるけど、動きは盆踊りよりも勇壮で、「ああ~よいよい」みたいな感じではなく、「イーヤサーサー」と言われて観客が「ハーイヤ!」と合いの手を打ち、うお~っって感じ。さーちーの印象的には、むしろ浅草のお祭りの御神輿を若者が担いでいる感じに雰囲気が似ています。

 「エイサー」は、本来はこの8月8日が終わった午前0時から、霊を送るために行う踊りだったようなのですが、今は旧盆の3日間ずっとやってます。各町単位でエイサー隊が組まれてるので、ホントあちこちから音が聞こえてきます。そして、自分達の町内会を練り歩き(「道ジュネー」という。)、主に大きめのスーパーとか、飲み屋さんとか、新築のおうちとかの前で止まって踊り、食事やお酒をご馳走になったりご祝儀をもらったりしているようです。

 沖縄の人がみんなエイサー好きというわけではなく(町内会でも一部の人で固まってて入りにくかったりするらしい)、高校生から参加することに賛否両論もあるみたいだけど(知り合いの高校の先生達は、この時期、やきもきしているみたい・・。)、町内会とかのお付き合いって減ってきてるっていう中、各町単位で、これだけたくさんの青年が一緒に練習を重ねて、地元の青年達で集まってエネルギーを発散する場があるって、いいなあとお祭り好きのさーちーは思うのでした。

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