エイサー(番外編)
さてさーちー番外編。「けんぞうファクトリー」さんの可愛いイラストをお借りしての、アニメバージョン(笑)です。
今回は、沖縄の旧盆のお話です~。
今年の8月8日は、沖縄の旧盆3日間の最終日、「ううくい(「御送り」)」でした。
旧盆は、8月6日の「うんけー」から始まります。この日にご先祖様をお迎えし、3日間おうちで霊と過ごした後、3日目の「ううくい」に霊が帰っていくわけです(この日は、家のお玄関で男性陣だけで送り出すらしい。)。
そして、沖縄のお盆を語る上では欠かせないのが、「エイサー」です!
「エイサー」
聞き慣れないコトバですが、8月6日から8日の間、夜6時すぎくらいになると、家の外から、太鼓と三線と歌声と威勢のいいかけ声が、どこからともなく次第に近づいてきたり、いきなり窓の外で始まるのが聞こえてきます(そして夜12時くらいまで、思い出したように時間を置きながら、続きます。)。
そのリズム感と威勢の良さは、家でテレビを見ていても、何かこう、つい「来た~!」と外に駆け出したくなってしまいます。
すると、ほら~、いた~(笑)。
道の脇には、同じようにそれぞれの家から駆け出してきた子供達や家族連れが(夜中でも余裕で小学生低学年以下の子供達も見に来ている。)。音楽に連れられて、子供達が家から出てきて集まるなんて、「ハーメルンの笛吹き」みたいです(笑)。
(↑「地謡(じかた)」さんはエイサー隊の大黒柱)
そして、その人達の目線の先を見ると・・路上では、2、30人の黒・黄・紫の装束に身を包んだ青年たち(高校生くらいから20台半ばくらいまで?)が、「○○青年会」というのぼりを掲げ、各自大小の手持ち太鼓をたたきながら、全員でタイミングを併せて、至近距離で、足を大きく振り上げながら同時に回転したりして、脇に停まって小型トラックの上から大きなスピーカーで勢い良く流れる演奏にあわせて踊っています。
(↑左から順に、パーランクー、大太鼓、締太鼓の皆さん)
これが何かリズムが良くってこっちも体が動きだすっていうか、歯切れのいいバシッとそろった踊りが、見てて気持ちがいいっていうか。
そして、その横では20人くらいの少女たちが、膝丈くらいの短い黄色い着物を着て(←イラストの衣装は青いけど・・。笑)、縦列を組んで、男性人とは対照的に控えめな動きで踊ってます(少しパラパラっぽい?)。
よくよく見ると、他にも、「チョンダラー」と呼ばれる人(←顔は白塗り)がサーカスのピエロみたいなひょうきんな動きで、観客の誘導をしたり、踊り手さんを仕切ったりしてます(陰のリーダーらしい)。
「エイサー」は内地の盆踊りに(趣旨が)似てるって言われるけど、動きは盆踊りよりも勇壮で、「ああ~よいよい」みたいな感じではなく、「イーヤサーサー」と言われて観客が「ハーイヤ!」と合いの手を打ち、うお~っって感じ。さーちーの印象的には、むしろ浅草のお祭りの御神輿を若者が担いでいる感じに雰囲気が似ています。
「エイサー」は、本来はこの8月8日が終わった午前0時から、霊を送るために行う踊りだったようなのですが、今は旧盆の3日間ずっとやってます。各町単位でエイサー隊が組まれてるので、ホントあちこちから音が聞こえてきます。そして、自分達の町内会を練り歩き(「道ジュネー」という。)、主に大きめのスーパーとか、飲み屋さんとか、新築のおうちとかの前で止まって踊り、食事やお酒をご馳走になったりご祝儀をもらったりしているようです。
沖縄の人がみんなエイサー好きというわけではなく(町内会でも一部の人で固まってて入りにくかったりするらしい)、高校生から参加することに賛否両論もあるみたいだけど(知り合いの高校の先生達は、この時期、やきもきしているみたい・・。)、町内会とかのお付き合いって減ってきてるっていう中、各町単位で、これだけたくさんの青年が一緒に練習を重ねて、地元の青年達で集まってエネルギーを発散する場があるって、いいなあとお祭り好きのさーちーは思うのでした。
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