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2007年6月25日 (月)

ほ、ほ、ほーたる来い♪

5月から7月は、ホタルの時期。

さーちーの家から15分のところに「ビオスの丘」という植物園のような自然公園のような施設があるのですが、そこで「蛍ナイトツアー」があると聞き、これまでホタル観察をしたことがないさーちー、早速に行ってきました~。

これが良かった

まず、夜7時開始で、9時過ぎまで。完全予約制で、7月第1週までの週末の夜のみです。参加料は1500円ですが入園料630円込み+乗船料込みなので、かなりお得です。

コースは、最初にガイドのお兄さんからホタルの生態等について説明を聞いた後、45分のクルーズで園内の川からのホタル観察、その後は森の中を歩いてのホタル観察でした。

ここで、今の時期飛んでいるのは「オキナワスジボタル」。

ホタルっていうと、「こっちの水はあまいぞ~」って歌のとおり、綺麗な水の中に住んでいるかと思っていたけど、日本にいるホタル47種類のうち、幼虫時代を水中で過ごす「水生ホタル」って、ゲンジボタル、ヘイケボタルとクメジマボタルの3種類しかないって、知ってました?残りは、オキナワスジボタルも含めて「陸生ホタル」で、幼虫のときは森林の中に住んでいます。というわけで、ここにいるホタルは、すべて「陸生ホタル」です。

観察開始は、まずは水上。暗い中、ジャングルクルーズの要領で川を進んでいくと、いたいた、います!

「フラ~」と、光りながら、川岸近くや、森の中を2,3匹ずつ飛んでいるのが見えます(大量に飛んでいるのかと思ったので、想像とはちょっと違ったけど、なかなか風情はあります。)。

 ちなみに、飛んでいて、ずっと光っているのがオス葉にじっと止まって、明滅しているのがメスです(勉強になるな~。)。かなり遠くや、森の中の方でも、かなりはっきり見えます。

さらに、この幼虫も光っている

森の中でよくみるのは、「タテオビクシヒゲボタル」の幼虫ですが、歩いていると、思わず踏みそうになるような、遊歩道の脇の土のそこここに、クリスマスツリーの豆電球を落としたかのような小さな光が(マジで、かなり明るい。あまり点滅もしないで点いている。)、ポッ、ポッと、まるで誘導灯のように光っています(他への威嚇のためらしい)

そんな中、ガイドさんが用意してくれた「ホタルちょうちん」(ホタルを何匹かペットボトルに入れて明かり代わりにしたもの)をぶら下げた子供さんを先頭に、眩しいくらいの半月の明かりを頼りに、みんなで夜の森の中を散歩するのは、不思議な感じでした。

昨日は沖縄の終戦日である「慰霊の日」。「ホタルの墓」って映画があったけど、平和な時代って幸せだなと、しみじみ。

最後に一句。

「星明かり 瞬く地上も ホタル星」

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2007年6月24日 (日)

嘉手納ハーリー

今日は嘉手納ハーリーに行ってきました~。

「ハーリー」とは、旧暦5月4日に県内各地で行われる伝統行事で、中国から伝わったとされる爬竜船(はりゅうせん)競漕漁の安全と豊漁を祈願します。「ハーリー」という方が多いけど、海人で有名な「糸満」地方だけは、糸満「ハーレー」という発言にこだわりがあるそうです(^^)。

那覇ハーリーは観光客への配慮(?)からか、GWにやるので、沖縄の梅雨は「那覇ハーリーに始まり、糸満ハーレーで明ける」と言われています。(今年の旧暦は6月18日で平日だったようなので、嘉手納ハーリーは週末の今日になったのですかね)

Photo_221

←さてさて、10時開始ですが、さーちーは昼過ぎに到着。現地盛り上がってますが、観客用の駐車場はありません。通行止めおじさんにきっぱり言われました。近くにはまったくパーキングがないのに、どうすればよいのやら?というか、こんだけ沢山の人は、どうやって来たの?!仕方がないので、他の人にならって「舗道」路駐・・・。

Photo_222

←会場の嘉手納町の比謝川の嘉手納港です。基本的に梅雨明けで天気良かったけど、今日も、時々、瞬間的スコール的集中豪雨(笑)が相変わらず降りました。

Photo_220

←レースはすでに第1回戦の半ば。第17組目が、スタート地点で待機してます。一度に3艘が勝負します。「職域ハーリー」と呼ばれ、各種の職種の人たちの対抗戦です。おそろいのTシャツとか着て、体の良いお兄さん達が、かなり気合い入っています。

Photo_225

ヨーイドン!直後。向こうまで行って、折り返してきます。イギリスとかのボートレースとかと違って、漕ぎ手さんは漕ぐ方向に前向きに座ってて、オールは各自1本です。先頭の人がドラを鳴らしてみんなのタイミングを併せます。

Photo_219←先頭の船が折り返した後、ゴールしたところ。時間的には約3分くらいのレースです。思ったよりもあっという間。でも特に折り返しの仕方が難しそうで、この間に、かなり後ろと差がついていますね。 Photo_226

 ←1位になって喜ぶ皆さん。このチームは漕ぎ手11人、先頭の舵取り1人でした。

Photo_227 ←かたや、2位の船のゴール直後。疲労まくりです

Photo_224←その間、港の方はお祭り状態です。左は普通の商売のための屋台。右は各ハーリーチームごとにテントを立てて、観戦しながら、沖縄の休日にはお決まりのバーベキューしているようです。自前で肉やソバ焼いて食べてました。

どんどん夏っぽくなってきました~。

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2007年6月21日 (木)

ついに!

おきなわ、梅雨明けしました!
今年は、梅雨入りも平年より6日遅かったのに、梅雨明けも平年より3日早いということで、相当短め
しかし、沖縄の梅雨は、日本のあのシトシト・・という墨絵のようなイメージの梅雨とは、まるで違って、降るときは、スコールのようで、まさにバケツをひっくり返したような勢いで一晩中降ってるので、短くても、水不足の心配はないようです。(それにしても、こっちは買い物に行くのも我慢しちゃうくらいの雨量なのに、どうして、沖縄の子供は傘をささないで制服で道ばたを走れるのだろう・・。)。
というわけで、憂いなく、とうとう本格的な夏の到来です!
(残りの島制覇、がんばるぞ~)

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2007年6月10日 (日)

梅雨空に咲く(2)

まだまだ梅雨まっさかり

  今週末は、雨は降ってなかったのですが、やはり、ちょっとどんより空模様

  でも、そんな中でも、沖縄の街並は、一味違います。

Photo_215

←今、こんな木が、道のあちこちで満開です。

 その名も「ホウオウボク」です。 花びらがひらひらと華やかで、本当に、幻の鳥の翼のようです。  Photo_216

  

鳳凰木は、日本では沖縄だけに分布していて、何とはるばる、Photo_217マダガスカル島産戦後に街路樹として、導入されたそうです(確かイペーもそうだったし、戦後に入ってきた街路樹おおいな~)。 

 雨が降った後は、花びらが散って道路が文字どおり赤いカーペット。曇り空に負けずに、街に元気をくれています。

 

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2007年6月 4日 (月)

激闘!リアル闘牛!

さーちーが住んでいる沖縄本島中部には闘牛という娯楽があります。

スペインの闘牛が「人対牛」なのに対して、こちらは「牛対牛」。琉球時代から現在まで生き続けている庶民の娯楽です。中部の中でも、特にうるま市では、何と今でも毎週1週間に1回開催されているのです。

メジャー(?)な大会になると、ちゃんと新聞にも今週末の取り組みとして、詳しい情報が載っています。で、新聞を見ると、今週末は新屋慶名闘牛大会の「若力大会」。(新人戦みたいなものか?)

ネットの情報みると、沖縄らしく「まったりした娯楽」っていうし。なるほど。

とりあえず、乏しい情報を頼りに、一度行くかって、行ってきました~。

が、しかし。これがすごかった

すごい超迫力そんじょそこらの動物園とはワケが違います

って、ちょっとヒクくらいです。

まずは、今回行ってきた屋慶名(やげな)闘牛場は、なんと戦前の施設だそうで、ディープな闘牛世界の中でも、相当にディープな世界です(笑)。

近くまで行くと、「闘牛大会Bull Fight」というノボリがたっていますが、もちろん表示はありません。民家の合間の舗装されていないどろどろの路地を入っていくと、入り口付近のテントの近くに、開催者側?と思われる数名のおじさん、おばさんがうろうろしていて、その人の誰か(笑?)に2500円払う今日の取組みが書いてあるチラシがもらえて、これがチケット代わりになって通してもらえます。

Photo_212

 さーちーも今回初めて行って分かったのですが、このディープな闘牛場には、正式な座席はなく、草むらに座って観戦するので、泥だらけになりたくない人はシートは必需品です。(さーちーは持っていかなかったのですが、会場には主催者側が用意してくれた「お米の空袋」があって、これを使わせてもらいました(^^;)。)

 かなり混むと聞いていたので、1時間くらい前に行ったのですが、確かに、開催する午後1時のころには、会場には予想以上の人。牛の関係者らしき人もいますが、全般的におじさん、おばさんの年齢層の人が多い。

Photo_214 ←入り口の反対側にある幹部席。審判する人も、司会者もここに座ってます。

 チラシには、なんと80才以上の人は入場無料」との表示が・・。さすが長寿県、沖縄。60才以上ではきっとモトがとれないのね。そして80才以上の人が、この野外の荒れくれたイベントを見に来るんですね・・(汗)。

そうこうする人に、司会の人の紹介とともに、いきなり始まったのですが・・

手順はこんな感じです。

Photo_207

 

まず一頭登場。勢子さんがついていて(大体裸足の若者~おじさん)、鼻のひもを引っ張ってきます。

Photo_210

←待っている間、雄叫びをあげたり(牛が「咆吼する」って知ってました?狼のように吠えています)、砂にすりすりしたり(かわいい)しています。

 

Photo_209

←そして、相手がやってきました。この牛は嫌がってて、引っ張られているけど、8割方の牛は、興奮剤でも打たれたかのような勢いで走り込んできて、いきなり勝負が始まります。

Photo_208

←ドドドーッと入り込んで、いきなりツノ突き合わせたところで、勝負スタート。最初の取り組みは、爆弾v天波号です。

Photo_211

←勝負によっては、牛よりも勢子さんの方が燃えている。横で大声でたきつけています。

 が、最初の取り組みは、ここからが、いきなりスゴかったのです。

 何と言っても、約800キログラムの重さ同士の押し合い。中央で付き合わせたな~と思ったら、あっという間にドドドドっと片方が押しまくられて、さーちーの目の前のフェンスまで、ドーン!ほとんどフェンスを乗り越えんばかりに体当たりです。当然、泥も飛びまくり。フェンスから1mの範囲に座っていたさーちーは、思わず後ずさりです。っていうか、戦前に作られたっていうフェンス、大丈夫か!?

そして、そのまま、押された牛は、相手の攻撃を交わして、相手の横に回り込もうと、そのままドドドとフェンスに沿うように、回り込み、ツノとツノがぶつかり合って、カチカチ乾いた音を場内に響きわたらせながら、今度は向こう側のフェンスにドーン!

  そして、さらに、バッファローのように、「(」と「)」の形になっている、ツノでつばぜりありをしていると思ったら・・

  グサッつつつ(流血)(←牛です。)

 あまりにスゴすぎて、写真なんてとってられません・・。

 地元のサッカーチームの小学生達もたくさん見に来ているのに、いいのでしょうか、この生々しさ。(そりゃ、確かにいつも焼き肉は食べてるけど・・) 

 さーちー、びびりました。もちろん、刺された牛は逃げ出して、勝負ありです。

 まったりした娯楽って言ったのは誰だ~?!

Photo_213 ←勝った方の牛は、この「優勝」垂れ幕をかけてもらいます。

 でも、これが普通の闘牛なのか、周りの観客のおばあや、おじい達は、ヒキまくるさーちーを見て笑ってました。加えて、後ろ足当たりを刺された牛も、びっこをひきつつも、つつがなく退場していきました。良かった、良かった。

 というわけで、心臓バクバクのリアル闘牛体験でした。

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