ソテツの島【粟国島】
カウントダウンまであと2つ,沖縄の夏はまだまだまだ続きます。
9月最後の週末は快晴に恵まれたので,残された2つのうち1つ,粟国島(アグニジマ)に行ってきました。
粟国島は,中江監督の「ナビィーの恋」という,ナビィおばあの60年越し(?)の恋を描いた映画の舞台になったことで一躍有名になった島です。あの映画では,赤煉瓦の沖縄民家に,紫色のブーゲンビレアがあちこちに咲き乱れる風景が満載で,のどかな沖縄らしい島だったけど,本島の粟国島は,どんな感じなんでしょう。ワクワク。
←粟国島へは,本島の港から,フェリーで2時間。ちなみに,フェリーは一日一往復です。午前9:50分に本島から出発し,午後14:00に粟国島を出発します。
←フェリーはキレイで快適。しかも空いている。予約不要と言われた意味が分かりました。石垣の離島と違って,港を離れてもテレビは写ります。
←きっかり2時間で,粟国港の船着き場に到着~。
まずは,基本情報。
粟国は人口900名余り,大きさ7.63平方キロメートルの島です。集落は基本的に一つなので,結構栄えて?います。
早速,自転車を借りて,島内一周の探検に出かけることにしました~。
まずは,港から集落に向けて出発!
←こんな感じの集落です。
←最初に出会った商店。JAなのかコープなのか?売っている泡盛は,久米島が近いからなのか久米仙でした。
←ここでGETしたお土産。①「もちきび」かりんとう(普通のかりんとうよりも,中身が詰まってて,クッキーみたいです),②粟国の塩,③粟国の塩と黒糖入りの羊羹です。
←その次に,お馴染み小学校シリーズ発見。小中学校が一緒になっています。もちろん一校。ちなみに今年の新小学校1年生が7名,新中学校1年生が7名だったそうです。思ったよりも多い!でも2人ずつ席に座ったら,1人余っちゃいますね・・。
←小学校の前には島唯一の信号。交通法規の勉強も兼ねているモノと思われます。
←小学校の並びには,民営化直前の郵便局です。
←郵便局の向かい側にある村役場。ちなみに,粟国は,独立した村なのです。
←村唯一の交番。飲酒運転撲滅の登りも各所にありました。
←大濱倶楽部。倶楽部って,何の?島の公民館のような役割の建物だそうです。映画「ナビィの恋」でも登場しました。
この当たりで,集落の建物は終わり,いよいよ野生の雰囲気になってきます。
←島ではこんな感じの原野が続きます。緑色の観葉植物がソテツ。粟国島はこの「ソテツの島」として有名です。ソテツはかつて飢饉の時に食糧にもされたそうです(美味しくはないらしく,食べて死んだ人もたくさんいたらしい。ソテツが多い島は,豊かな島とはいえません・・。)。
←だからマンホールもソテツなのさ。
←これが,ソテツの実。島の売店では,ソテツの実で作った味噌(「実噌」という名称。笑)が売られていました。
←ちょっと中休み。これが映画のナビィーにあやかって出来た「ナビィー食堂」で,昼ご飯(島には,飲食店は3軒しかなくて,そのうち1軒は今日はお休み)。手前が沖縄では定番の,「ナーベラー(へちま)の味噌煮定食」,向こうが「ちゃんぽん(長崎のモノとは違って,野菜炒めの卵綴じがご飯の上に乗っている食べ物)」です。いずれも,500円で激安。しかも美味しかったです。
元気を出して,再スタート!
←この道はちょっと久高島っぽい?ちゃりんこで島巡りをしたさーちーは,この後舗装していない砂利道に入って散々な目に遭いました・・・(めちゃ暑いし)。みなさん,なるべく大通りを走りましょう(言わなくても,フツーそうする?)。
←ふーふーいいながら登ったのは,島一番の高いところにある景勝地である筆ん崎のマハナ展望台。とはいっても,一番高いところで標高97メートルです(^^;)。
海岸のごつごつ感が与那国っぽくて,岸壁がちょっと北大東島っぽかったです。
←・・・あまりの暑さに寝るさーちー(ちなみに,ここはソテツの野原に立つ,豚さんの小屋です。)
・・って気を取り直して(笑)。
←島唯一の観光客向けの場所??「洞寺(てら)」です。鍾乳洞。
昔,罰として島流しにあったお坊さんが暮らした場所だとか。佐渡島みたいですね。
←あ,もうひとつ,観光客にお勧めの場所がありました!この島の名産品「粟国の塩」を作っている工場。
←これは海水を汲み上げて循環させているタワーです。塩作りを簡単に説明すると,①沖合100メートルから海水を汲み上げて,②これを,このタワーの天井から吊している何100本の竹を伝わらせて温風をかけることにより煮詰めて,③そこから,火でさらに煮詰めて,にがりを除いて塩を作っているそうです。実は,工場の人が丁寧に説明して教えて下さいました。タダで,しかも,帰りにお土産に塩をくれました。粟国の塩って,100g600円くらいする高級塩なのに!粟国の塩工場,親切すぎ~。
←なんのかんのいっても,島の主要産業はさとうきび。さとうきび畑ザワワです。あと,お土産にも使われている,「もちきび」というツブツブの実がこの島の隠れた名産。BUT,もちきびは,ちょうど刈り入れが終わった時期だそうで,どの植物から収穫されるのかは分かりませんでした・・。
←島には,実は,東の方に,空港もあります!!(大きいのに,看板がなくて,なかなか見つからず・・。最初から観光客を当てにしていない?)。それだけでもびっくりなのに,なんといっても,一日に那覇との間で往復便が3便ずつあるのでびっくりしました。このあまり観光地化されておらず,人も少ないこの島への航空便を誰が利用するんだあ?・・・と思ったら,島の人の話では,出張で来る人とかが多いということでした。
↑白砂がとても美しく,外見はかなりキレイ。シャワー施設も一応あります(無料)。ただ,潜ってみたら,かなり沖まで行ってもサンゴはほとんどなくて,水も透明度は低くて(台風の影響もあり),お魚もいなかったのが,残念。
どうりで,粟国島,こんなにキレイなのに,人がいないはずです。
←唯一ムラサメモンガラが何匹か泳いでいました。
←これで島を1週して,港の方に戻ってきました。これがさーちーの宿泊したプチホテルいさ。チェックアウトの時間を過ぎても,フェリーが出航する時間まで無理して部屋を使わせていただいて,ありがとうございました!赤・青・緑のステンドグラスから入る光が美しいお洒落な部屋と,親切で気さくなおかみさんの,とっても素晴らしい良い宿でした。
←暮れなずむ遊歩道。宿のすぐ目の前当たりから,海岸に沿って,かなり長いボードウォークが最近作られたそうで,散歩にピッタリ♪さーちーは,日が沈む直前の夕暮れのこの時間帯が大好きです。
ちなみに,「ナビィの恋」で,なびぃおばあさんが船に乗って島を離れていくシーンは,ここで撮影したそうです。
長くなりましたが,これで,これで,とうとう47島制覇です!
ついに来ました。
さーちーの野望達成まであと1島!!!!
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (1)
最近のコメント